定期考査で結果を出すには!?

本日は定期考査についてのお話を。
 
2学期期末考査の成績表が返却されました。これで2学期の定期考査はすべて終了となります。結果はいかがでしたでしょうか!?
 
うまくいった教科、今後の課題となった教科、いろいろありますね。
残すところ3学期の学年末定期考査のみとなりました。次年度をいい状態で迎えるためにも2学期の振り返りはしておきましょう。
 
私たちの定期考査に対する取り組みについてご紹介しますね。

目標設定⇒定期考査当日

目標設定は大切です。私たちも定期考査期間に入る2週間前に個人目標を設定させます。

「今回のテストはめっちゃ頑張る!」

並々ならぬ気持ちが込められている言葉を聞くと周囲の大人は期待しますね。
 
しかし、私はこういった生徒の言葉はあまり信用していません。
というか、何度も何度も裏切られ続けてきました。(笑)
 
「今回のテスト」のどの教科を何点取りたいのでしょうか!?
「めっちゃ頑張る!」の「めっちゃ」とはどれくらいなのでしょうか!?
うーん、突っ込みどころが満載ですね。あまりにも漠然としていますね。
 

気持ちを込めた言葉を発することはとても大切。

現に私も子どもたちに「答案に魂を込めてこい。」とテスト前には言います。ただ、気持ちだけでは結果はついてこないということです。

気持ちが乗るor乗らないで学習をしていると、日によって学習量に差が生まれます。朝起きて顔を洗うのに気持ちを込めることは必要でしょうか!?
 
そんなものなくても自然と行動していますね。そこがポイント!!
日常生活を送る上で必ず決まった時間に行う動作(ルーティンワーク)に学習時間を組み込めるかが大切なのです。

目標は具体的な数字を組み込むようにしましょう

「数学は90点を取る。90点を取るために、学校から帰宅してから夕食までの1時間で数学の学校のワークで間違えた問題の解き直しをノートにする。」
 
かなり具体的な目標ですね。目標設定をする際は『大きな目標』とそれを達成するための『小さな目標』の両方を設定しましょう。『大きな目標』とは目標点数です。『小さな目標』とは目標点数に到達する上で必要な具体的な行動です。
 

「少し背伸びをすれば届く」目標設定を

小学生に夏休みの計画を立てさせると気合満々に1日8時間以上の学習をする計画を立てる子がいます。さて、その計画を夏休み中継続して実行するでしょうか!?結果は…ご想像の通りですね。
 
では、目標は大人が提示すれば!?と思われるかもしれませんね。
それはやめてください。必ず子どもに目標設定をさせましょう。
自分の能力を把握する力を鍛える上で『大きな目標』を自分で決めさせることは大事です。
 
自分で決めた『大きな目標』に対して達成可能かどうかは具体的な『小さな目標』を立てられているかを確認してあげればいいでしょう。自分で決めた目標を達成したときの嬉しさは、次の課題にチャレンジする上での自信となりエネルギーとなります。

定期考査期間中

進学塾Daichi上牧では定期考査期間中の14:00~18:00で勉強会を実施します。勉強会とは次の日に行われる教科の最終チェックを各自で進めていくというものです。

結果を残す上で何よりも大切なことは「学習時間」だ。

「長時間学習をして集中力が継続するのか!?」というお声をいただくこともあります。
 

もちろん、中1からそれほどの長時間集中力が継続することはありません。少しずつ段階を踏んで鍛えていきます。もちろん、学年というくくりでは測れない個人の成長の段階スピードもあります。しかし、大人が出来ないと決めつけていては、子どもの成長などありえないことなのだと私は考えます。

「時間をかけずに質の高い勉強法で短時間で結果を出したい!」こういったお声もいただくことがあります。
 
「質の高い学習方法」を身に着けていくことは確かに大切です。私たちも学習方法の習得にはかなり時間をかけて指導しています。しかし、それらを教わるだけでは結果には結びつかないのです。教わった学習方法を試行錯誤していく中で自分に合ったものに出会えます。その出会いまでにはある程度の学習時間が当然必要であると考えてあげてください。
 
巷では「〇〇勉強法」や「東大生が教える××勉強法」などの魅力的なワードがちりばめられた本がたくさんあふれています。
それらを手に取る前に、もう一度お子様の学習時間を確認してあげてほしいのです。
 
「ウチの子は1日どれくらい勉強しているのだろう…!?」と。
 
学習時間は決して嘘をつきません。長時間学習をしている者は遅かれ早かれ必ず結果を残しています。

苦手教科は本当に苦手なのか…!?

「自分の苦手教科は点数が取れなくても仕方ないもん!」とお子様は言っておられませんか。
 
そういった声を耳にしたら是非一度、一週間の学習時間内で取り組んだ内容をお子様に聞いてあげてみてください。おそらく、得意教科(点数が高い教科)に比べると苦手教科(点数が取り切れてない教科)の学習時間が少ないはずです。
 
そしてこのように声かけをしてあげてください。 
「実はその教科は苦手と思っているだけなのかもね。もう一度取り組んでみようよ!」と。学習時間を増やしていくと結果はついてきます。そうです、苦手意識をなくし自信を取り戻せばいいのです。

定期考査終了後

進学塾Daichi上牧では今学期より新しい取り組みを行っています。
それは、やりなおしのさらなる強化です。以前より、定期考査の結果返却後に間違えた問題をすべて解き直すこと(通称やりなおし会)はしていました。

定期考査を隅々まで分析してみよう!

解き直しは大切です。しかし、定期考査中に間違えた問題を正解する力があればテスト後の解き直しは発生しませんよね!?なぜ、テスト時間内に正答できなかったのか。子どもたちにはそこに注目をしてもらいたいのです。
 
今学期より解き直しだけではなく、間違えた問題がどこから出典されているのかを生徒たちに1問ずつ調べさせています。そうすると生徒たちからこれらの声が聞こえてきます。
 
「国語は学校のワークからたくさん出題されている!」
「数学は塾で一度解いたあの問題やん!」
「英語はやっぱ教科書の本文は完璧に覚えておかなあかんよな!」
などなど…
やりなおし会で生徒たちが問題に向き合っている姿を見て、「そうそう、それが大事やねん!!」と私は心の中で何度も言っています。

 

全教科を一問ずつ分析するとなると当然時間もかかります。生徒たちには一週間で完成させなさいと指示します。

まとめ

終わったテストの結果を変えることはできません。
自分が目標に向かって積み重ねてきた努力が正しかったのかどうかを分析して次に活かせばいいのです。
 
これは高校入試を迎える上でも大切なことです。
「問題作成者の気持ちになりましょう。」というフレーズを耳にしたことはありませんか!?問題作成者の意図を理解し、この問題は受験生にどのような力を問いたいのかを考えながら赤本演習する。そういったことを心掛けている子は演習年度を重ねるごとにぐんぐんと結果を出していくことは言うまでもあらずです。
 
時間をかければかけるほど、子どもたちの能力は磨かれていきます。最初からすぐに結果を残せる子どもなどいません。周囲の大人からのアドバイスを、愚痴一つ言わずにすぐに実行に移せる子どもも当然ながらいません。
 
高校入試までという限られた時間にはなりますが、子どもが持っている能力を十分に引き出せるように私たちは日々指導してまいります。
 
それでは本日はこのへんで。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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