大公開、進学塾Daichi上牧の地理の学習法

本日は地理の勉強法についてのお話を。
現在、進学塾Daichi上牧では期末考査のやりなおしをしている最中です。
上牧中学校の中学1年生の社会の範囲は北アメリカ州・南アメリカ州・オセアニア州でした。
 
「うちの子、地理の勉強方法がわかっていない気がするのです…。」とお困りの方に、今回は地理の勉強法について私の授業内での取り組みについて書いてみることにします。

地理は知識を詰め合わせたらOKですよね!?

「地理は語句を覚えておけば何とかなるでしょ!?」
「とりあえずワークを解いて全問覚えておけば何とかなるでしょ!?」
 
ついつい言ってしまうんですよ、『社会は暗記教科だ』と。しかし、本当に暗記さえしておくだけでいいのでしょうか。
 
では、近年の地理はどのような形式で出題されているのか見てみましょう。これはよくある形式の問題です。いわゆる資料読み取り型の記述問題ですね。定期考査のみならず、奈良県の公立高校一般選抜入試のド定番でもあります。
 
(問題)
 
いかがでしょうか??
大人であったとしても手が止まってしまうことはないでしょうか!?
問題に対する知識はあるがどのように答えることが正解なのか。答えに用いるであろう語句は出てくるがうまく文章にできない。記述問題の難しいところではないでしょうか。

知識の暗記⇒活用

大前提として「語句などの知識の暗記」は必須です。70点前後までは知識の暗記『だけ』でも事足ります。それ以上を目指したい人は知識の暗記と活用をしなければなりません。
 
上述のような形式の問題は近年の定期考査では増加傾向にあります。高校入試を意識した作りに定期考査がなってきているということです。
いわゆる『思考力・判断力を問う』というものがトレンドです。新しい時代に突入しようとしています。生活をしていく上で必要な知識や情報(特に自分が住んでいる町・国など)を積極的に学ばせる中学校の授業が多いように感じます
 
「地図や資料(グラフ)を覚え、それらを活用出来るようになる」ことが大切です。

進学塾Daichi上牧は何をさせているの!?

定期考査2週間前になると3つの教材をベースに学習を進めていきます。

その1.教科書

中学校の先生によっては授業は先生が作成されたプリントを使用されるケースもあります。ここで注意が必要なのが「プリントは何を参考にして作成されているか。」です。
 
もちろん、教科書に基づいて作成されています。ただし、ここで注意が必要。教科書内の太文字を追うだけでは高得点は狙えません
教科書の太文字の語句については簡潔に説明できるようにしておきましょう。記述問題の練習となります。1問1答形式の問題の逆をすればいいのです。語句を見て、その語句を説明するという方法です。
 
また、「グラフや図などの資料」にも必ず目を通しておきましょう。資料の活用は今後世の中に出ていくときにも必要な力です。普段の学習では、資料内の特徴のある数字を地理的な要因と絡めて一つずつ整理していきましょう

その2.準拠ワーク

自分がインプットした知識を問題に沿った形式でアウトプット出来るかをチェックしましょう。
 
『学びを結果に変える アウトプット大全』樺沢紫苑氏によると、インプット(暗記)とアウトプット(問題演習)の黄金比は3:7だそうです。短時間で教科書の内容を暗記し、その倍以上の時間をかけて問題演習をする。問題を解くことで知識を使えるようにすることで、脳波記憶に残そうとすると本書に書かれています。
学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)

その3.白地図

白地図って何!?と思われるかもしれません。その名の通りただの地図です。そこにワーク等で間違えた問題や自分が理解していなかった情報を書き込んでいくのです。学習を進めれば進めるほど自分が理解していなかった情報がどんどん更新されていきます。定期考査直前にはこれが最強の学習ツールとなるんです。いわば『自分の間違い大全集』または『自分専用に編集された最高の参考書』といったところでしょうか。
 
また、こんな使い方も!試験直前に見返すと「自分は定期考査に向けてこれだけ頑張ったんだ!だから大丈夫!!」という自信をつけるツールにもなるはずです。自分の努力を可視化するツールとしても使えますね!
 
もう一度言います。白地図は地理を学習する上で最強の勉強法です!
是非やってみたい!そう思っていただけたら早速白地図をダウンロードしてみましょう!こちらのサイトで無料ダウンロードができます。

白地図の書き方がわからない人へ

いざ、白地図を書き出してみよう!と思っても「どう書けばいいんだ!?」と悩むこともありますね。そんな時は、教科書(日本文教出版)の最後に「学習のまとめ」というページがあります。まずはそのページを参考に書き出してみましょう。塾生の例を掲載しておきますね。
中1ですのでまだまだ粗い部分はあります。最初はそれでもいいのです。面倒くさがらずに書き出すことが最初の一歩です。
最近では問題演習後、こちらから指示を出さなくても白地図に間違えた内容を書き込んでいくようになりました。

まとめ

勉強法を確立するまでには『トライ(挑戦) & チェック(確認・評価)』が必要です。世の中には様々な学習法があります。是非、自分に一番合った勉強法を探してみましょう。
 
私たちは学習方法の習得にこだわります。学習指示がないと学習ができない子にならないように低学年時からじっくりと取り組んでいきます。
 
そして生徒たちを指導する上で肝に銘じていることがあります。それは『生徒との距離感』です。一から十まで手取り足取り教える。教材をすべて用意してあげる。子どもにとっては距離が近く優しい先生なのかもしれません。
 
しかし、目の前の生徒の学力をぐんぐんと伸ばしておられる先生は子どもたちとの間に絶妙な距離感があります。付かず離れずの心地よい距離感と言えばいいのでしょうか。
 
結局、テストを受ける時は「自分一人の戦い」なのです。テスト中は誰も助けてはくれません。自分一人で問題に立ち向かっていく必要があります。自分ひとりで問題にチャレンジできるように鍛えていく必要があります。
 
生徒たちの努力が実を結んだ時や、悩み事を抱えている時は、もちろん距離は変わります。保護者の方々の次に存在する、お子様のことを真剣に考える大人として認めていただけるように私たち自身も日々成長をしていきます。
 
それでは本日はこのへんで!
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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