定期試験で結果を出す方法③

「2週間前から準備を始める」ということを前回の記事では書きました。

しかし,「今回こそは早くからテスト勉強を始めるぞ!」と思っていたはずなのに,なかなかうまく行動に移せなかったというのは,子どもたちにとって「あるある」なのではないでしょうか。

そんな経験を持つ子たちに向けて,今回は「誘惑とは闘わない」ということについて書いていきます。よろしければ,最後までご覧ください。

まず,定期試験で結果を出すDaichi上牧生の多くに見られる特長を紹介します。それは自習室を早くから利用し始めるということです。定期試験の約2週間前から利用し始める子たちが,やはり良い結果を残します。
中3生に関しては定期試験の有無に関わらず,例年ほぼ全員が塾の開いている日には毎日来るようになるので,定期試験の結果も高水準で安定することがほとんどです。以前,代表の堀居が書いた記事にもありましたが,昨年度の中3生(現高1)の中にも体育大会や日帰りの修学旅行が終わったあとに,いつも通り自習室に来て学習している生徒がいました。

Daichi上牧の生徒たちは,最初は私たちに自習室に呼ばれることもありますが,自発的に自習室を利用するようになる子がほとんどです。自習室を利用する中で,自分自身が一番そのメリットを感じるからでしょう。現塾生で校内順位3位以内に入っている生徒も「家では集中できなくて」と言いながら,よく自習室を利用しています。ただし,家が集中できない環境であることが悪いのでは,決してありません。むしろ,家はくつろげる空間であることが理想であるはずですから,集中して学習するのに不向きであるのは当然だと考えますし,だからこそ,塾通いをするのだと考えています。

テスト勉強をしなければならない子たちにとって誘惑となるものが,家にはたくさんあります。スマホ・ゲーム・漫画・テレビ等,挙げだすときりがないほどです。その中でも,最近の子どもたちにとっての一番の誘惑はやはりスマホではないでしょうか。

とうとう教科書や塾用教材にもQRコードが付き,学習ツールとしてのスマホの役割が大きくなってきましたが,大半の中学生にとってはまだまだ学習を阻害する危険性の方がはるかに大きいと思います。まさに諸刃の剣ですね。

そこで今回のテーマですが,そんな誘惑とは闘わないことが大切です。

Daichi上牧の塾生を見ていても,学習面でうまくいっていない子ほど誘惑に打ち勝とうとします。スマホや漫画が視界に入る状況で学習したり,テレビのある部屋で学習したりということです。常に誘惑と闘いながら学習しているようです。そして,「休憩時間にちょっとだけ」と思ってスマホを触り出すと,気がつけば一日が終わっています。

反対に,良い結果を残している子は「誘惑に打ち勝とう」とするのではなく,「誘惑と関わらない」ようにしています。誘惑との付き合い方が上手ですね。頑張らなければならないタイミングでは,自習室を利用して誘惑の無い環境に身を置くのです。
誘惑の無い環境で学習する方が,常に目に入る誘惑と葛藤しながら学習するよりも,精神的に楽なこともわかっているのでしょう。
私たちが塾生に自習室の利用をすすめる理由も「誘惑と闘うことこそが無駄なことだ」と考えるからです。

「意志」に頼るよりも「環境」を利用する方がうまくいきやすいですよ。

もちろん今後の学習を考えると,環境を選ばずに学習できるようになることが理想でしょう。しかし,最初から難しい環境で学習しようとする必要はありません。ゲームでもいきなりラスボスとは戦わないでしょう。まずは,集中しやすい環境を選んで,学習を習慣化することをおすすめします。

もし,塾通いをしていない中学生で自習室のような場所を使うことが難しいのであれば,「他者」の力を借りるのがよいでしょう。具体的には「定期試験2週間前からは保護者の方にスマホを預かってもらう」というようなことです。とにかく,学習する際に誘惑と関わらない状況をつくり出すことが大切です。

保護者の方も学習環境づくりに協力してあげる方が,子どもに「勉強しなさい!」と言うより学習面で関わりやすいのではないでしょうか。塾通いをされているケースであれば,自習室の利用をすすめてあげるのもよいですし,お子様がスマホをうまく使えていないのであれば,スマホの使用に関してルールを設けることも大切でしょう。

特に,お子様が就寝の際にスマホを自室に持ち込んでいるような状況はないでしょうか。スマホを目覚まし時計代わりに使用している子もいるようですが,夜中まで自室に持ち込んだスマホで遊んでいて寝不足になっているケースは多いです。目覚まし時計を買い与え,「スマホは自室に持ち込まない」といったルールを設けることをおすすめします。

スマホの使用に関しても,お子様の「意志」に任せるより,ルールやシステムといった「環境」の整備に力を入れる方が効果的です。

 

まとめると,

☑ 誘惑とは関わらないようにする

☑ 「意志」に頼らず,「環境」を利用する

☑ スマホの使用に関しては,特にルールの徹底が大切

ということです。

 

Daichi上牧は「頑張りたい子たちにとっての最高の環境」を用意することを常に考えています。ですから,塾が一番集中して学習できる場所であるというのは,私たちからしてみると至極当然のことです。
お菓子を食べながらゲームをしている子たちが自習室にいるような塾もあるようですが,Daichi上牧ではそのような状況は一切ありません。「頑張る気のない子たち」にとっては,Daichi上牧は非常に居心地の悪い空間であるはずです。

昨日,自習室に来ていた中2のIさんが,「今から考えると,1か月前の自分は全然ダメだった。1か月後の自分が,また今の自分を振り返ったらダメだったと思うのかな」と言っていました。私は「そうあるべきではないのかな」と返しました。「それこそが成長している証なのではないか」と。最近のIさんを見ていると,Daichi上牧が少しずつ居心地の良い場所になってきているように感じます。

Daichi上牧はこれからも「本気で今の自分を変えたい」「本気で成績を大きく伸ばしたい」という子にとって居心地の良い塾でありたいと思っています。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。
ではまた次回。

 

進学塾Daichi上牧 校長 平見優樹

 

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