試験後こそが差をつけるチャンス!
「こんばんはー」
中2のIさんが自習室に来ました。
つい先日,中間試験が終了したばかり。
そして,次の期末試験に向けての闘魂期間があっという間に始まりますから,少しゆっくりしたい気持ちもあったはずです。
「基礎力定着テストのやり直しがたまりそうだったので」と彼女は言いましたが,定期試験後にすぐ気持ちを切り替えてこうした行動をとれる中学2年生は,なかなかいないように思います。塾生にはよく話をすることですが,まわりがやっていないときこそが差をつけるチャンスです。
塾生のほぼ全員が中間試験を終えたばかりのタイミングでしたから,自習室にいるのは彼女だけ。1人で黙々と苦手な数学の問題に取り組み始めました。一生懸命悩みながら,どうしてもわからない問題は質問をして解決する。そして,自分の力だけで解けるように復習する。実に正しく学習していました。
たった1人しかいない自習室で,自分のできないことと真摯に向き合う彼女の姿を見ながら,成長したなあ,と感慨に耽っていました。
彼女が入塾してくれたのは,2月末のちょうど中1学年末試験が行われる時期でした。
入塾当初は,少し難しい内容を扱うと理解するのをあきらめた様子を見せたり,わからない問題があっても質問することを避けたりと,とにかくできないことと向き合うのが苦手な生徒でした。
しかし,彼女も中学2年生になり,徐々に学習に対する姿勢が変わってきました。わからない問題は質問をして自力で解けるようにする。授業中に発展的な内容が出てきても,理解しようと一生懸命聴く。彼女のそんな姿を見ることが少しずつ増えてきました。
そうして迎えた中学2年生の1学期中間試験。残念ながら彼女が決めた目標点を達成することはできませんでしたが,5教科合計で60点以上アップ。学校平均はまだわかりませんが,それでも素晴らしい結果だと思います。
そして何よりも,彼女が正しい姿勢で学習に取り組めるようになってきたことが嬉しいです。
次こそは目標点を達成しような!
Daichi上牧生らしくなってきた彼女の今後に,引き続き目一杯期待したいと思います。
進学塾Daichi上牧 校長 平見優樹