答えのない「正解」を探して
昨日、令和3年度奈良県公立高校一般選抜が実施された。
受験終了後、数名の生徒がそれぞれの出来を報告に塾まで足を運んでくれた。
あれだけ毎日来ていた中3生は本日は来ていない。
教室に明かりもつかずに、校長の平見とゆったり新年度に向けての準備を進めている。
今日はゆったりした気持ちで。
まずはこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=xKjFYKWCDas
歌詞の中でこれだ!と思うフレーズがある。
あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは
僕だけの正解をいざ、探しに行くんだ また逢う日まで
RADWIMPS 「正解(18FES ver.)」より引用
高校入試では「答えがある問い」ばかりを追い求めてきた。
私たちは「答え」にたどり着くための手段や方法を生徒たちに伝えてきた。
それには理由がある。
「答えがある問い」を「正解」できない者に、「答えのない問い」を「正解」する力はないと私たちは考えるからだ。
進学塾Daichi上牧の指導スタイルはちょっぴり厳しいといわれることがある。
しかし、このスタイルにこだわる理由がある。
それは、答えのない問いを自らで考える「根気」や、問いの正解までたどりつく「学力」を手に入れてもらいたいからだ。
「これからの時代を生き抜いていくには、自分で答えを見つけていく必要があります」
しかし、こんなこと何も今に始まったことではない。
いつの時代も、ひとり一人置かれている状況は違うのだし、もちろん身の上も異なる。
そんな状況の中で自分が納得していける、あるいはハッピーな人生を送っていくために、自らの価値を高めるために目の前のにある「正解」を追い求めていくのではないのだろうか、私はそのように思う。
ただ、私たちの時代とは異なり、その「スピード感」が昔とは違う、そのように感じる。
それが現代の子どもたちに求められている「問い」ではないだろうか。
高校入試を終えて、あと残すは合格発表のみ。
どんな結果が出ようとしっかり受け止めて次の「問い」を設定し「答え合わせ」をしていってほしい。
そんなことを誰もいない教室を見ながら考えていた日だった。
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦