ONEDAY闘魂

午前8時45分、Daichi上牧生が教室に集う。
昨日は『ONEDAY闘魂』を中3生対象に開催した。
 
今年は新型コロナウイルスの影響で夏季合宿の開催を見送っていた。
以前にもこのブログで書いたが、進学塾Daichi上牧の合宿は授業はしない。
時間にしておよそ20時間だろうか、自分の苦手教科と2日間とことん向き合う。
 
ONEDAY闘魂は例年行っている夏季合宿の簡易版というわけだ。
 
塾で12時間、苦手教科と向き合い、第6回五ツ木模試に向けて特訓を行い、仲間と昼食・夕食を共にする1日であった。
校長の平見は月曜日の授業後一旦帰宅し、身支度を終えて、夜な夜な校舎に戻りONEDAY闘魂に向けて念入りな準備をしていた。
結局、一睡もせずONEDAY闘魂を迎えることとなった。
彼の生徒を伸ばそうとする姿勢や行動には本当に頭が下がる。
 
勉強を開始する前に、校長の平見と私からONEDAY闘魂の意義について話をした。
 
『今日という一日で劇的に成績が向上するわけではないが、ONEDAY闘魂をきっかけにまたモチベーションを上げられるように今日という1日を過ごしてほしい』
 
この時期、志望校に向かって一所懸命に学習に取り組んでいる中3生は『不安』が付きまとう。
 
このままの勉強方法で、果たして狙っている成績まで上げられるのか。
努力してあげた成績が、次の試験で下がらないか。
周囲のみんなは順調に受験勉強を進めているのに、自分だけなぜうまくいかないのか。
 
それらの『不安』と向き合っている中3生に日々の授業中で伝えていることがある。
『不安』と向き合えているということは中3生として正しい姿だと。
 
夜8時45分、勉強を終了し、理科と国語の小テストリレー成績優秀者の表彰式をした。
集団コース生のトップはY君、集団個別コース生のトップはM君だった。
表彰された二人は休憩時間や食事後のわずかな隙間時間にも小テストリレーの準備をしていた。
 
小テストに関しては普段から満点を狙うことを意義つけしている。
生徒たちへの日々の意義つけが、一つの形となっているシーンを目の当たりにする時ほどこの仕事をしていて喜ばしいことはない。
 
表彰式後、生徒に話をした。
校長の平見は、受験校決定までの苦しさについて話をしていた。
学習から逃げてはダメだ、やらなければならないことを避けていてはいけない。
ただ、一所懸命に頑張っていても、独りでは『乗り越えられない壁』が現れることもある。
そんな時は乗り越えて行く方法や手段を一緒に考えていこう、いつでも相談してくれと話していた。
 
校長の平見は生徒たちからしばしば厳しいと言われることがある。
先日、中2の女子2人に「平見先生は会社の上司から叱られているような気がする」と言われていた。
「いやいや、君たちはまだ働いたことないやん!」と突っ込んだ。
子どもって本当に面白いし、よく大人のことを見ているのだなと感心する。
 
しかし、彼はただ厳しい『だけ』ではない。
 
「厳しく接することで、無駄な失敗をさせないようにしている」
彼の生徒たちへの期待や要求は高く時に厳しく感じることはあるのだろうが、それは彼らに無駄な失敗をさせないためのものだ。
 
そう考えると、厳しさとは本当の優しさなんだと思う。
生徒にさせてはいけない失敗をさせないように事前に手を打つ。
その過程だけを見ていると厳しく感じるのだろう。
結果が出るまであきらめずに押したり、引いたりしながら、生徒の心に響く琴線を常に探し求め、彼らに「さぁ、やってやるぞ!」という熱い火を心に灯す。
校長の平見が日々追い求めていると『厳しさ』とはそれら一つ一つの集合体なのだ。
 
自分の弱さと向き合うことは闘いだ。
私たちもDaichi上牧生を伸ばしてやるんだという覚悟を持って彼らと向き合う。
弱い自分に打ち勝つんだと、魂を込めて日々一つひとつの弱点に取り組む。
 
進学塾Daichi上牧は弱い自分と向き合い、弱さを乗り越えていく進学塾だ。
弱い自分自身と『闘』い、自分が決めた目標に『魂』を込めて立ち向かう経験を私たちと共にこれからも一つでも多く積んでほしい。
 
最後に、このようなONEDAY闘魂という企画を快く受け入れていただいた保護者の皆様には大変感謝しております。
今後とも進学塾Daichi上牧をよろしくお願いいたします。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

Follow me!