Daichi上牧の定期考査対策『闘魂』 その1

 
昨日、校長の平見が発信したブログについて、なぜ進学塾Daichi上牧の生徒たちが成績をぐんぐん伸ばすことができているのかを数回に分けてお伝えしていきたい。
 
第一回目のテーマは『過去問の使用』についてだ。
 
結論からいうと、私たちは定期考査に向けての学習で過去問は使用しない。
もちろん、実際に生徒たちが受けた定期考査を見せてもらい研究はする。
私たちの指導にズレがないか、どのような観点において問題作成が行われているか、それらを確認し、日々の授業の指導に活かす。
 
生徒たちに過去問を配布・使用しないということだ。
では、なぜ過去問を使用しないのかについて話を進めていこう。
 
さて、話を進める前に、塾講師界隈では定期考査の過去問を使用することに対し賛否両論があることを皆さんはご存知だろうか。
 
過去問を使用することについてはそれぞれの塾の信念に基づいて判断されている。
ですから、そのことに関しての『善し悪し』といった不毛な争いをする気は毛頭ない。
ただし、著作権の問題があるので過去問の使用については注意が必要である。
 
過去問を使用されている塾(講師)でも二通りの方法がある。
一つは問題演習の一環として使用する方法だ。
授業内にきちんと時間を測り演習し、その後回収&採点をし、正答率が低かった問題の解説、解説後には生徒にやりなおしをさせる。
この方法であれば、問題集を使うのか、それとも過去問を使うのかといった差でしかないように思う。
 
もう一つは数年度分の過去問を束にして配布。
あとは生徒に解かせ、やりなおしも生徒に丸投げという方法。
この方法では、生徒は模範解答をただ覚えるだけになる。
出題単元の理解をせず、ただ『問題ー解答のセット』を覚えていくだけなのだ。
 
たしかに『点数を取る』ということにだけ特化するのであれば、この方法も一つの手なのだろう。
しかし、2つ目の方法は私たちの指導方針とは異なるということをこの場で表明しておきたい。(何度も言いますが、不毛な争いをする気はない)
 
結局のところ、過去問の使用の有無は理念・指導方針の違いなのだ。
私たちは、私たちが考える『正しい学習方法』を突き詰め続け、その信念に基づいて今後も指導をしていく。
 
正しい学習方法とは自分の苦手ととことん向き合うことだと思う。
バツがついた問題と向き合わない限り現状を上回ることなど不可能である。
 
『定期考査は学習の基礎・基本を徹底させるために大切なツールの一つ』
私たちはそのように考えている。
 
以前までは、定期考査は学習の基礎・基本を徹底させるための一番大切なツールという認識をしていたのが、近年の出題内容や範囲については色々と疑問を抱かざる得ないことがあるからだ。
このことについてはまた記事にしてみたい。
 
前置きが長くなったが、では、なぜ過去問を使用しないのか。
過去問は過去問でしかないからだ。
 
過去問は当時指導されていた学校の先生が、目の前の生徒に向けて問うた問題である。
今、目の前にいる生徒たちに向けて作成されたものではない。
であるならば、過去問を解くよりも、普段の授業内で指導してされた板書メモや学校のワークのやりなおしする方がよっぽど得点に繋がる。
 
過去問は試験範囲の内容がまとまっている。
定期考査に向けて学習を進めるのが圧倒的に楽なのだ。
点数を伸ばすには何をしなければならないかを考える必要がない。
過去問依存による定期考査に向けた学習は、子供たちから成績を伸ばすにはどうすれば良いかという思考を奪っていく。
 
では、私たちが過去問を使用せずに何を用いて指導しているのか。
私たちが一番大切にしている教材は教科書だ。
教科書を読んで理解することができないと問題など解けるはずがない。
しかし、子供たちは驚くほど教科書を読んでいない。
 
お子様の学校での学習態度や点数の伸び悩みを気になされている方におすすめするチェックポイントがある。
是非、お子様の学校の教科書を一度ご覧いただきたい。
マーカーの記入がないどころか、折り目もついていない真っ白な教科書ではないだろうか。
 
私たちは生徒たちに教科書と向き合わせる。
授業内容が記された板書メモや先生が作成されたプリントに向き合わせる。
学校指定のワークに向き合わせる。
 
これらの『向き合わせる行動』が高得点に繋がるのだ。
時間をかけ、根気強く、一回ずつの定期考査で一歩づつ前進させるのだ。
 
授業は学習の出発地点だ。
授業で学習する内容に『関心』を持つ。
関心を持てば、『意欲』的に学習に取り組み始める。
学習に取り組む『態度』が誠実になり、成績を伸ばし始める。
 
通知表の各項目の一番最初にある『関心・意欲・態度』
あの項目は成績を伸ばす上で一番大切なものだ。
 
最後に、校長の平見がブログの記事にコメントをいただいた保護者様に返信したフレーズでなるほどなというものがあったのでご紹介させていただく。
 
最近、「Daichi上牧は賢い子が行く塾だ」というお声を耳にすることが増えてきましたが、決してそうではないということを伝えたくて今日の記事を書きました。
私たちはDaichi上牧を「賢くする塾」だと考えています。
 
だからこそ、子どもたちの学力を伸ばすために、生徒自身や、時には親御さんにとっても耳の痛いことも言いますし、私たちにとっても痛みの伴う指導をすることもあります。しかし、そうして子どもたちを鍛えていくことこそが、この地域におけるDaichi上牧の役割だと考えております。
 
定期考査の結果は一朝一夕で残せるものではない。
レンガを積み重ねるように、一つずつ丁寧に『できること』を積み上げていくのだ。
 
これからも生徒たちを『賢くする塾』であり続けたい。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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