2020年度 始動

本日より2020年度が新たに始まりました。
19時前、いつも通りに見慣れた顔の生徒たちがやって来る。
しかし、彼らはもう中2ではない。新中3生としての1年間がスタートするのだ。
新型コロナウイルスの影響と年度末休講があり、彼らとは2週間ほど顔を合わせていなかった。そんなこともあってか塾に来た時にいつものメンバーと顔を合わせることが出来て、私は何だかワクワクしてしまった。
私はこの新学期の何とも言えないワクワクやドキドキといった気持ちを大事にしたい。1年間の中でこの時期にしか芽生えない特別な感情だ。
人間の行動は感情が大きく左右するものだ。
このワクワクドキドキといったフレッシュな気持ちを行動に移せるような言葉がけや指導を心がけたいと考えている。
授業の初っ端には内申点制度と県立高校受験のシステムについて話をした。
「内申点っていうのは、入試当日までに準備が出来るもの。全員がよこんらびの状態でよーいドン!と始まるわけではない。だから出来る限りの準備をした上で受験に臨まないといけないよな」
「進学塾Daichi上牧は君たちの受験校を指定したりはしない。当然アドバイスはする。現状の成績で受験した時の合格可能性とかね。今までの先輩たちが残してくれた大切なデータとデータには見えない先生たちが実際に目の前で指導してきた経験を伝える」
「けれども最終的に受験校を決定するのは君たち一人一人なんやで。自分で何かを決めるっていうことはすごく大切なことなんだ。将来社会に出ると選択と決定の連続。マニュアルがない中で答えだけを探しつづけなかればならない。勉強には答えまでの解法がある。マニュアルがあるってこと
と。まずはマニュアルがある中で結果にこだわることが大事。そういった意味で、人生において受験するっていうことはめっちゃ大事なことんやと先生は考えているよ」
いやー真剣に聞いていましたよ。ただ新生Daichi上牧中3生たちは周囲から目に見えてヤル気が伝わるタイプではない。どちらかというとウチにメラメラと炎を燃やして頑張るタイプの子たち。
私は明らかに前者のタイプの人間。経験が浅い頃はその熱を伝えることに必死だったし、伝わらない様子だったら力ずくでもねじ伏せて伝えようとしていた。
しかし、最近は思い。子供と云えど『十人十色』なのだ。
伝え方などたくさんの方法があって良いと思う。伝わっていないのかなと思っていても実はご家庭で塾の話は意外に出ていることをよく聞く。
だから、聞き方にこだわりは持たなくなった。目があっていればそれで十分伝わっている。それよりも伝え方や伝えるタイミングを大切にしなければならない。
本日の彼らもそんな感じだった。だから何も心配などしていない。
受験まで短いようで長く、長いようで短い。
一人ひとりの『個性』と向き合い、彼らのウチに秘めているメラメラとした炎を途切れさせずにこの一年間を共に闘い抜こうと決心した。
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦