強くなった自分に出会える高校入試

 
「まだ、受験もしてないのに、こんなこというのもまだ早いけど、最後の1ヶ月は特によく頑張ったな」
最後の面接練習を終えた生徒と私は話をした。
 
 
いよいよ明日は奈良県立高校特色選抜学力検査の日。
特色選抜は私立高校入試が終わってから息つく間もなく出願。
そして2週間を経たずして入試本番を迎える非常にタイトなスケジュール。
 
私立高校の結果が出てから準備をし始めても間に合わない。
皆が私立の赤本演習を進めていく中、特色選抜受験者は私立と特色選抜の赤本演習を同時並行で進めていかなければならない。
1教科あたりの時間が短いとはいえ、やはり数をこなしていくことは大変なことだ。
 
また、特色選抜受験生を悩ませるのは、『面接』だ。
中学校でも面接練習をしているそうだが、人数も多いためそれほど回数は多くない。
 
進学塾Daichi上牧では副代表の平見と私が分担して面接練習を行う。
面接の志望理由と自己アピール文のチェックから始まり、礼儀作法や目線、声量など細かな部分まで指導する。
練習を積み重ねていき、各担当がOKを出す。
最後は卒業検定として面接指導を受けていない方の先生と面接をする。
面接は学力や内申点だけでは判断が出来ない『個性』を高校側に伝えることが出来る貴重な機会だ。
教科の学習と同じ価値が面接にはある。
だからこそ、私たちは妥協せずに面接練習を行うのだ。
 
 
さて、冒頭で登場した生徒の話の続きです。
 
「この塾に入塾した頃は、『なんでここまでしなあかんの?』とか『ここまで厳しくされなければいけないの?』って思うこともあったやろ」
その生徒はウンウンと頷きながら話を聞いていた。
 
「良く言えばマイペースなんだけど、自分に都合の良いように解釈して、乗り越える必要があった壁から逃げることもたくさんあったな」
マスクをしているから表情をすべて確認出来たわけではないが、苦笑いをしていた。
 
「私立併願を挑戦校にしてから、勉強に対する姿勢が変わってきたな。それと同時に先生たちに対する礼儀も変わってきたよな。先生はそこに大きな成長を感じたよ」
苦笑いだった表情がニッコリと笑顔になった。
 
「最後まで頑張ってこいよ」
その生徒にずっと伝え続けてきたことが、ようやく伝わった気がした。
 
高校受験とは強くなった自分と出会える機会だ。
明日の特色選抜学力検査で過去最強の自分と出会ってきてもらいたい。
頑張れ、中3生! 頑張れDaichi上牧生!!
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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