学習における『スピード感』

本日は朝の9時から『闘魂』だ。
9時の学習開始の号令とともに問題演習が始まった。
昼食タイムと途中数回休憩を挟むが、基本的には18時までノンストップ学習。
これを定期考査直前の土日に敢行する。
今回の闘魂期間より中1生も参戦することとなった。
過去最高の自分に出逢えるように、今日、明日Daichi上牧生にはとことん頑張らせたい。
 
さて、私たちの塾は『自学する』ことを生徒たちには常日頃から話をしている。
ぐんぐんと学力を伸ばすタイプの生徒はどのような行動をしているのか。
 
私たちが注目している行動がある。
『学習を開始するまでにどれだけの時間を要しているか』だ。
 
席についてから2分以内に学習モードに入っている(背筋を伸ばして問題に取り掛かっている)生徒の学力は総じて高い。
早い子であれば1分以内には学習を始めている。
 
反対に、席についてからそれ以上の時間がかかってしまう子の学力は伸び悩んでいるケースがほとんどだ。
そういった子たちは以下のような行動をしている。
 
席についてまずは一呼吸つく。
またこの一呼吸が長い!
ポカポカした軒先で日向ぼっこをするかのようにゆっくりしている。
ようやく動き出したと思えば、今度はカバンの中をゴソゴソ。
カバンの中から自分がやるべき教材を探しているのではなく、今から何をしようとその場で考えている。
これでは出来ない事の克服などまだまだ先の話。
誰だって『苦手なこと(教科)』は後回しにするものだ。
カバンから教材を出し終えて、ようやく着席したかと思えば、今度は立ち上がって上着を脱ぎ出す。
結局、塾に到着してから5分以上のもの時間を浪費し、ようやく学習が開始されるのだ。
その後の様子も言うまでもなく集中力は長続きせずどこかうわの空の様子。
はい、これは要指導ですね。(笑)
 
結果を出したいと考えている生徒はそうではない。
登塾から勉強開始までが流れるように行動しているのだ。
塾に来る前から今日は何をしなければならないのかが頭の中に入っているからだ。
いや、今日で自分はこの単元(教科)を出来るようになって結果に一歩でも近づくのだ!という気迫を感じる。
 
総じて言えることがある。
このように結果にこだわっている生徒は心地よいスピードの中で行動をしている。
板書を写す、英文を音読する、課題を提出しに来る、すべてにおいてスピードがある。
先程話をした『流れるように行動している』というのがまさにそのスピード感なのだろう。
 
Daichi上牧生には結果の出る心地よいスピード感という教科書には決して載っていない力を身につけさせたい。
まだまだ鍛えが必要だ。
 
先週、今週とたくさんのDaichi上牧生が自習室を利用した。
私は学習する場所はどこでもいいと考えている。
 
むしろ今後の高校生活を送っていく上においては、家庭学習が出来る能力を身につけておく必要がある。
しかし、私たちがお子様をお預かりしているのはあくまで高校入試までという一区切りの期間だ。
その一区切りまでにどれだけ学力や今後の可能性を開花させることができるか。
そういった意味で言えば、ある程度の『強制力』は仕方がない部分だと考えている。
 
家庭学習が出来る生徒はそこで頑張れば良い。
しかし、その力がまだ身についていなくて十分な学習時間を確保出来ていないのならば塾で頑張るという選択をすればいい、ただそれだけのこと。
 
しかし、この『それだけ』を生徒に理解させ行動に移させるまでが難しい。
指導マニュアルなど存在しない指導はこちら側の根気が常に試されている。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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