小さな成長

先週は出張に出ていたため2週間ぶりに家族と過ごした日曜日。
 
私が休みの日は天候が許す限り、息子を極力外に連れ出すようにしている。
自然の中で色々な『感覚』を養わせたい。
普段は図鑑やテレビで見るものを、ライブで観させたい。
ホンモノに触れることを一番の目的としています。
日曜日の朝も晴れ。
アウトドア用品をトランクにサクッと積んで朝から家族3人で出かけた。
 
平日は朝以外なかなか息子と過ごす時間は取れない。
帰宅すると息子はすでにぐっすり夢の中。
せめて朝だけはと思って起きるようにしていいる。
塾講師を始めてからずっと昼夜逆転生活をしていたが、息子が生まれてからは朝から活動するようになった。
案外、人って変わるもんですね。
 
さて、最近の息子はというと随分と『意思』を伝えるようになってきた。
食事中、おかわりがしたければ料理が入っていたプレートを指さす。
食事が美味しければ、人差し指を右のほっぺを指差し『おいしい』のジェスチャー。
 
一通り遊び終えて帰宅途中に買い物をするためお店に寄った。
一日中遊んだ疲れも出てきたのか少しグズグズ言い出した。
甘えるときは「ママー、ママー!」と叫ぶ。
機嫌が良ければショッピングカートに乗ってくれるのだが、そういう訳にはいかなかった。
私が抱っこをしようとしても頑なに拒否をする。
ママでなければならないのだ。
何だかちょっぴり切なくなってしまう。(笑)
 
当日、妻は少し肩に違和感を感じており長時間抱っこすることが困難だった。
私の方など見向きもしません。
さて、困りました。
 
しかし、ここは分かってもらうしかない。
妻に代わり若干無理やりではあったのですが、私が息子を抱っこすることに。
息子は身体をのけ反りながら私に抱っこされることを拒絶します(笑)
ギャーギャー泣き喚く中、車の元へ。
依然として泣き止む様子もありません。
 
チャイルドシートに息子を乗せようとするのですが乗車拒否。(笑)
泣き喚く我が子に今の状況を説明。
根気強く、チャイルドシートに乗るように伝えます。
 
私がその時に注意をしたことは一つ。
『息子の目線に私が合わせる』ということ。
高圧的になることを避けたかったとうことと、相手の話を聞くときは相手と目線を合わせるということを教えたかったからだ。
 
声を荒げては興奮させてしまい、余計に収拾がつかなくなるので丁寧に伝えるように心がけた。
まだまだ限られた言葉しか話すことはできませんが、私たちの言っている言葉の意味はかなり理解できるようになってきている息子。
根気強く話を続けると、泣きじゃくっていた息子が少しずつ落ち着きを取り戻し始めた。
最終的に泣き止み、自分からチャイルドシートに乗り込んだ。
 
ここまでの時間は5分程度だったようはず。
この『たった5分間』は私にはとてつもなく長い時間に感じた。
 
自分の思い通りにいかないこともある。
そんなときにどのように振る舞うのか。
そういった『社会の中で生きていく術』を伝えていく必要が親の役目であると私は考えている。
 
私の教育観の一つとしてある言葉がある。
『人を変えることができるのは、人でしかない。』という言葉。
ダメやムリなどのマイナスの感情を伝えて『変えさせる』のではなく、自らで『変わる』力を身につけさせたい。
 
息子は車に乗り込んだ後もじゃこを食べながら楽しそうにしまじろうのDVDを観ていた。
その楽しそうな横顔を見たとき、息子の小さな成長に出会えて私たちも幸せな顔つきになった。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

Follow me!