目に見えない学力を伸ばす

学力が伸びているか否かを判断する一番簡単な方法は『問題が解ける』かどうかではないでしょうか。
私たち大人は子供に対してついつい『目に見える学力』にばかり注目しがちです。
風邪を引いたら病院に行き、薬を処方してもらいます。
これ以上ひどい症状にならないように手を打つことは大切です。
しかし、もっと大切なことがあります。
それは『予防』することです。
そもそも風邪をひかないように日頃からうがいや手洗いをしたり、強い身体作りをしていくことが大切です。
私はこのように定義します!『目に見えない学力』
学力向上にも同じようなことが言えます。
目に見える学力を身につけるには、『目には見えない学力』を鍛えていく必要性があるのではないでしょうか。
ここでいう『目に見えない学力』とは、すぐに点数に結びつかない学びを指すこととします。
幼少期から『目に見えない学力』を鍛えてやれば、『目に見える学力』を形成していく上でのしっかりとした土台を形成できるはずです。
では、『目に見えない学力』とはどのようなものなのか。
私は以下の3つと決めました。
『たくさんの活字やことばに触れさせる』
『しっかりとルールを伝える』
『身の回りのことに興味を持たせる』
『たくさんの活字やことばに触れさせる』
息子は図鑑、絵本、幼児向けの雑誌など本が大好きなようです。
私が胡座をかいていると足の間にちょこんと座り本を読むようにせがみます。
以前は『はらぺこあおむし』がお気に入りでした。
『おひさまが のぼって ああたかい にちようびの あさです』
の部分を読むとなぜかわかりませんが爆笑し出します。
何か感じ取っているんでしょうかね、私には理解できませんが…笑
最近では図鑑が大のお気に入りです。
タッチペンで写真を触ると日本語と英語で音声が出るものを与えています。
「消防車はどれ?」と尋ねると消防車をタッチします。
その後に外を指差します。うちの近所に消防署があるのでそこを指差しているのでしょう。
言葉を通じて手に入れた情報と身の回りの様々なモノや事象とがリンクし出したのだと思います。
まだ読書は自分ですることは出来ませんが、いずれは読書を通じてこの力を身につけさせていきたいなぁと考えています。
『しっかりとルールを伝える』
社会の一員として自分の能力を活かすには、自分が属する社会集団のルールを心得ておかなければなりません。
ルールを身につけた上で産まれてくる子供などいないのです。
大人がしつけをしていかないと好き勝手してします子供になってしまいます。
『自由』と『身勝手』は別物なのです。
ですから、私はしつけは大切だと考えます。
以前にブログに書きましたが、「ありがとう、ごめんなさい」が言えることは必須です。
さて、少し話が逸れてしまうかもしれませんが、我が子に『自由』を与える時期とはいつがいいのでしょうか。
これは悩みますよ、本当に。
正解ってあってないようなものだと思います。
あるひとつの事柄であったとしても、一人ひとりに適正時期は異なりますもんね。
私の中でのマイルールは、『自分で失敗したときに責任を取れるようになった』ときですかね。
自己判断がまだつかない時期には少し先回りをしておいてサポートします。
『身の回りのことに興味を持たせる』
この力を身につける一番手っ取り早い方法はズバリ『遊び』です。
子どもって遊びの中から本当にたくさんのことを吸収していますよね。
先ほどにも書きましたが、活字から得ていた情報が目の前にある現実と結びつくときに「なるほどなー!!」って思えるのでしょうね。
この「なるほどなー!!」は強烈な力を持っています。
もっともっと知りたいという欲求が生まれてきます。
こちらが求めていないくても自ら学ぶ姿勢を身につけていくのです。
最後に…
学力が高い子に活字嫌いな者はいません。
学習とは、言語を通じて新しい情報をインプットします。
また、得た情報を理解しているか試される試験も、やはり言語を通じてアウトプットします。
また、学力が高い子は総じて素直です。
人と接するときの正しいルールを持ち合わせていると言い換えてもいいかもしれません。
全力で遊びに打ち込める子は、勉強する時も全力で取り組みます。
日常生活から様々な学びを習得していく姿勢も身についています。
私の悩みも含めて、私なりの答えをツラツラと書いてきました。
目に見えない学力を伸ばす一番の特効薬は、やはり『子どもへの愛情』でしょうね。
先ほど挙げたことに付き合うのって本当に大変です。
愛情がなければ絶対に不可能です。
我が子のみならず、お預かりしているお子様に愛情をたっぷり注ぎ込んでこれからも指導していきます。
代表 堀居邦彦