他人のアタマの中はわからない
『自分のことを理解してくれない…』
『誰も私のことなど分かってくれない…』
ドラマのワンシーンかとツッコミたくなるこれらのフレーズ。
ちなみに、これらって塾の中で生徒が発したフレーズです。
生徒が普段と違う顔つきをしている時はよくわかるものです。
『あっ、今日ちょっと様子がおかしいな』とか、
『なんかえらい暗い雰囲気やな』とか。
そういったときに声をかけるのですが、何も言わない生徒がいます。
『わたしのことわかってー!!』とばかりに視線で訴えてくるのです。
ただ、それらの表情を見ただけでその原因を完璧に理解してあげることなど不可能です。
仮に何となく原因が分かっていたとしても、自分から話をすべきです。
ここで痺れを切らしてこちらから話をしてしまうと自分の口から話をしなくなります。
自分の力で一歩踏み出すことが億劫になり、周囲の人間が何とかしてくれるまで待ち続けます。
周囲の人間に『依存』してしまう『受け身人間』の完成です。
その子にとって依存できる状態が居心地のいい場所になります。
しかし、そのような環境で果たして成績向上が望めるのでしょうか。
塾の先生の中には生徒とのそのような関係が心地よいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は私もそれらのうちの一人でした。(笑)
当然の如く成績を上げることは出来ませんでした。
生徒と思い出を作るだけならばいいのですが。
保護者が塾に求めておられるのは『我が子の学力向上』です。
積極的に物事に取り組める姿勢を身につけなければなりません。
塾の指導力を『頼りにしてくれる』ことは大歓迎です。
『次の定期考査で450点取りたいんやけど、どうしたらいいかなぁ!?』
『志望校で迷っているんだけど、どうやって決めていけばいいんかなぁ!?』
自分の現状を変えるための相談はとことん付き合います。
生徒たちに『依存』されるのでなく、『頼りにされる』存在であり続けます。
代表 堀居邦彦