成績表を『じっくり』と見てみよう!

本日はまもなく手渡される成績表についてのお話を。
 
進学塾Daichi上牧では私たちが必要性を感じた時に保護者会を実施しております。昨日は中1生の保護者とお子様にお集まりいただきました。お忙しい中、お時間を取っていただき誠に感謝しております。
 
前半は副代表の平見が定期考査の結果分析と日頃の塾での学習の様子や取り組みについてお話しました。
 
後半は私のパートです。
私は以下の2点についてお話をしました。

1.成績表を『じっくり』と見てみよう!

成績表が手渡されるとまず気になるのが『総合評定の数字』ですね。ここで1点注意が必要です。その数字だけ見て「良かった」or「悪かった」だけになっていませんか!?それではあまりにももったいない!!成績表を『じっくり』と見ていくことで今後に活かせる情報がたくさんあるのです。

『関心・意欲・態度』の項目で見えてくるもの

 
 『関心・意欲・態度』の項目は一言でいうと『どれだけその教科を一所懸命に取り組んでいますか』という評価だと考えています。
 
そして、この項目は実力に関わらず全員が『A』評価を狙えます。反対にこの評価に『B』や『C』がついている子は授業中に何かしらの指摘が入っているケースが考えられます。
 
もし『B』や『C』がお子様についていた場合は、「授業を大切にしているかな?」と尋ねてあげてください。もしかすると隣の人と話をしたり、忘れ物が多かったり、授業の開始時刻に席についていないなどの指摘が入っているはずです。
 
「すべての学習の出発地点は授業である。」私が口酸っぱく生徒たちに言っている言葉です。最初の『学力差』というのは授業中に生まれています。最初からすべてのことを理解している人などこの世にいません。
 

『能力・知識・技能』の項目で見えてくるもの

 

 

『能力・知識・技能』の項目は『各種試験の結果』です。

上の矢印は各評定の定期考査における得点の目安です。『1』という評定はケガなどにより授業に参加出来ていない限りは付くことはないように思われます。

『2』については定期考査の結果にもよりますが、それよりも先ほどお話ししたように授業中の様子や提出物の未提出などが原因で付くケースが多いように感じます。定期考査で平均点に満たなくても提出物をしっかりと期限を守り、丁寧に取り組んでいけば『2』は免れるケースもあります。

『3』について注目していただきたいことがあります。それは他の評定に比べて得点幅が広いことです。「『4』に近い『3』だったよ。」こんなフレーズを耳にされたことはありませんか!?もったいないですよね、あと数点あれば『4』なのに!!!

同じようなことが『4』においても言えるのでしょうね。私たちの生徒の中にもいます…定期考査で90点を超えているのに『4』の生徒が…。1点に対する重みを生徒たちには日頃から意識させて今後も指導をしていきます。

2.かかってこい、定期考査!!『先輩たちの反省メモ』より

「成績表を『じっくり』と見てみよう」という話を終えてからは、今後どのように学習を進めていけばいいのかというお話です。
 
私たちは生徒に定期考査が終わると面談をしたり振り返りを書かせたりします。そこで出てきた先輩たちの反省の声をピックアップしたものを時期に分けて1つずつ確認していきました。

(1)定期考査2週間前まで

この時期は知識の暗記とたくさんの問題演習を行います。
 
日頃の授業を大切にしていれば、この時点で知識がゼロということはありません。お子様が授業にきちんと参加しているか確認する1つの質問があります。「今日学校で習った単元名と教科書の章番号は!?」と聞いてあげましょう。すぐに答えることが出来る子はきちんと参加出来ています。
 
問題演習をすることで、自分が押さえた知識を「理解している」or「まだ理解していない」を分けるのです。問題演習を避けていては自分の得意なことばかり学習をしてしまうケースが多いです。

(2)定期考査2週間前~1週間前

定期考査前は身の回りの誘惑を断ち切る必要があります。
 
スマホやタブレットとの付き合い方について話をしました。これらについてはこの時期だけでなく普段からルールを決めておくべきでしょう
ここで1つ提案です。まずは子どもにルールを決めさせるのはいかがでしょうか!?その後にお互いが納得できる妥協点を探り合っていただく。
 
子どもも自分で決めたルールだから守らなければならないと自覚もされるでしょう。

(3)定期考査期間中

この期間よほどの余裕がない限り新しい教材には手を出さないことです。
 
今までに間違えた問題をやり直す、学校の教科書を何度も読み返す、その積み重ねが『小さなミス』を減らします。『ケアレスミス』という一言で片づけてしまう子は伸び悩む典型例です。結局、『ケアレスミス』も『白紙の解答欄』も評価は同じ『0点』なのです。

最後に

まもなく2学期も終了です。お子様の2学期の頑張りを認めつつ、今後さらなる飛躍を遂げるためにはきちんと結果は結果として受け止めて、次に活かす必要がありますね。成績表を活用しながら、お子様の今後の飛躍について一度ご家族で話あわれてみてはいかがでしょうか。いい機会となるはずですよ。
 
それでは本日はこのへんで。
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

Follow me!