カレーのいい香りに囲まれながら考えていたこと

本日はカレーのいい香りに囲まれながら私が考えていたことについてのお話を。
 
まず、「塾なのになんでカレー!?」と思われたかもしれません。
 
先週土曜日は中1と中2の生徒たちでカレーを作りました。
 
昨年度この時期から始まったこの企画。学期を通じて頑張った生徒への労いの気持ちを込めて始めたことがきっかけでした。
これまでにもタコ焼きやホットケーキ(えっ、今はパンケーキっていうの!?言い方がオッサンくさいですかね!?笑)焼肉などをしてきました。

この企画の意図とは…

私たちがこの企画を続ける理由があります。それは『お預かりしているお子様を様々な側面から見て、指導に活かしたい。』全てはこの一言に尽きます。

私たちの塾ではひとり一人が主役になってほしい

この調理実習には一つのルールがあります。
それは『先生たちは基本的に何も手伝わない。教室のレイアウト等もすべて自分たちでする。』というものです。基本的に私たちはあくまで生徒たちの安全面を管理するだけです。簡単に手っ取り早くするのであれば私たちがあれやこれや口出しをすればいいのです。しかしそれでは意味がないのです。この企画の意図に反するからです。
 

この調理実習を観察していて嬉しかったこと

1.周囲への配慮

この時期は中3生は勉強をしています。いくら自分たちが楽しかったとしても大騒ぎするのではなく、声のボリュームやドアの開け閉めなどに気遣いながら行動出来ていました。他にも、誰に指示をされるでもなく飲み物を聞いて回り配っていく子がいたり、中1の生徒へ声かけをしてあげながら調理を進めていく中2生の優しさも確認できました。

2.自分が任された役割を担う

男子は寒空の下、私と一緒にカレーが焦げ付かないように火元の番をしてくれていました。この時期は水が冷たいにも関わらず率先して調理器具や野菜をもくもくと洗い続けてくれる子もいました。食後の片づけはもちろん全員で行います。掃除機をかける者、机をふく者、ホワイトボード周辺をきれいにしてくれる者、机・椅子の整頓をする者、みんなで声を掛け合いながら短時間で元あった教室の状態になりました。彼らが掃除している姿を見て、今学期自分たちが使用した教室ですので愛着も持ってくれているのかなと感じていました。

3.伝統を創り上げる

私たちの塾は出来てまだ6年ほどですが、伝統ってこうやって創り上げていくものなんでしょうね。通われている塾生がぐんぐん力つけておられる塾って何かそういう雰囲気を感じるのです。施設としては決して新しいとは言えない。けれども、その場所で多くの生徒が喜び、努力し、時には怒られる。生徒と先生とが積み上げてきたものがにじみ出ている、そんな雰囲気を感じるのです。私たちもそのような伝統をこの地で生徒たちと共に創り上げていきたいと考えています。
 
このようにひとり一人が自分の役回りを理解しながら持ち場を楽しそうに担当していました。とても楽しい時間でしたので、あっという間に時間はきて会はお開きとなりました。もちろん味は文句なしにうまかったです。ちなみに生徒たちですべてぺろりと完食です。中3生の分も作り自習で残っている生徒たちへお裾分けをしました。喜んでいましたよ!

最後に

近年では、『将来を見据えた教育』や『将来役立つ生きていく力を養います』などのフレーズを理念や教育方針として掲げられる塾が多いですね。教育においてこのような理念はすごく大切です。
 
では、私が考える将来を見据えた上で子どもたちに身に着けてもらいたい力と何か。それは『自らが主体性を持ち、身の回りの状況を確認し、周囲の人間と協力しながら一つのことをやり遂げる力』です。
 
その力を身に着ける上で必要なもの一つが学力である私は考えます。だから子供たちには勉強を頑張ってほしいのです。現状で満足するのではなく、さらに成績を伸ばしてほしいと願うのです。
 
こういった想いを持ちながら、副代表の平見と共に目の前の生徒たちを鍛えていきます。
 
それでは本日はこのへんで。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

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