『AI時代を生きる 子どもの才能を引き出す「対話力」小・中学生の家庭が今から準備すべき5つの方法』を読んで考えたこと
「勉強のやり方を知れば自己肯定感が生まれる」
本日は最近私が手に取った本のご紹介を。
『AI時代を生きる 子どもの才能を引き出す「対話力」小・中学生の家庭が今から準備すべき5つの方法』には現在の教育が今後の新しい教育に変化していく上で子どもたちにはどのような力をつけてあげるべきかをわかりやすく説明されています。
そもそも、私がなぜこの本を手に取ったのか。
私は保護者や生徒に伝えたいことをパッとメモするネタ帳を持っています。
たまたまパラパラとページをめくっていると、著者である石田勝紀氏の名前を書きとめているページがありました。ずいぶん前に書きとめていたので「はて、誰だったかなぁ…!?」という状態でした。
すぐにインターネットで検索をかけて調べてみると、15分も立たない内に本書をポチっていました。笑
このような再会もあるのですね。
さて、前置きが少し長くなりました。
著者について
著者は、一般社団法人教育デザインラボ代表理事、都留文科大学国際教育学科特任教授を務めておられる石田勝紀氏です。
現在は「日本から勉強が嫌いな子を一人残さず無くしたい」という志のもと、執筆活動や講演会などを幅広くご活躍されている方だそうです。
本書では、効果のある子どもへの声かけや子どもと関わっていく上で必要な具体的な実践方法などがわかりやすく書かれています。
また、言葉の端々に溢れ出てくる温かさを私は感じました。読み終えた後には著者のファンになっていました。
「どうやって子どもと関わり合っていけばいいの!?」と悩まれている保護者には是非この本を手に取っていただければヒントがたくさんあるのではないでしょうか。
日本の教育が悪かったと錯覚してはいけない。
このフレーズを見たとき、「そうそう!!」と激しく同意しました。
イイね!ボタンを何度も押したくなる気分です。
2020年の教育改革に関する情報は憶測も含めて、様々なものが飛び交っている状況です。時折目にするのが、「今までの教育は間違っていた。」と結論づけているものです。
これってなんだか悲しい気持ちになりませんか!?
自分たちは間違いの中で育ってきたんだ…と。
そうじゃないんですよね。
「求められる力が変わった」だけなんです。
今までは、「たったひとつの同じ正解」の追求が求められていたのです。
本書では20世紀型教育を知識集積型の教育と説明されています。
それに対して21世紀型教育は、「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会社会で役立てる力」を育んでいく、知識活用型になっていくと説明されています。
「知識の活用をするならば、知識をたくさん入れような。」
「知識を使いこなせるようになるためにしっかりと型を覚えような。」
生徒たちによく話していることです。
今までの学習が間違っていたのではなく、今後の教育は一歩先へ進めましょうということではないでしょうか。
まとめ
本書では、21世紀型教育で重視する力として以下の4つが挙げられていました。
・考える力
・コミュニケーション能力
・自分の意見を言う力
・チームワーク
これらが重視された上で、クリエイティビティ(新しい考えを生み出す)や人と異なる考えを持つことが重要になるとありました。
これらを踏まえると、今後の教育はワクワクしたり、面白いこと興味を持ったものを追求し、自らが得た知識を発信していくものになっていくのではないかと私は考えます。
自らが努力を積み重ねて得た知識を、自分の能力だけで留めるのではなく社会や他人にためにどんどん発信していこうということなんでしょうかね。
人間は新しいもの、まだ経験していないものに挑戦するときには不安や恐怖心がつきものです。
教育改革もネガティブに捉えていてはいけないのだなと学ぶきっかけになりました。
だから、私は今日も授業中に言い続けます。
「ガンガン知識を入れていこうな。」と。
それでは、本日はこのへんで。[no_toc]
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦
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