そう、それが大事やねん!!
皆様、こんにちは!
本日は休講日となっています。塾生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか!?
中3生は授業日と同じ時間帯で学習に取り組んでいますか!?明日の授業を楽しみにしています。
さて本日のブログは、昨日の授業中の一幕について書こうと思います。
中2のある女子生徒のお話です。昨日の彼女はいつもの様子とは異なり、かなり体力を消耗された状態で塾にやって来ました。
話を聞いてみると、
『部活動の大会があり、朝の5時半過ぎに起床。電車を乗り継いで試合会場へ。炎天下の中、夕方頃まで試合会場にいた。帰宅後、少し休憩をとり塾へ来ました。』とのことでした。
塾に到着した時には、真っ黒に日焼けしぐったりした様子でした。
まもなく授業が始まりました。1時間目は私の授業だったのですが、小テスト中の彼女の様子は先ほどと変わりません。思わず心配になり、「とにかくこまめに水分補給をしよう(授業中でも水分補給することは許可しております)。絶対に無理したらあかんよ。」と声をかけました。彼女の様子を見て、「さすがに今日はこの様子でも仕方ないよな…。」と私は思ってしまいました。
小テストが終わります。単元導入が始まります。次の瞬間、彼女の様子は先ほどと打って変わって、いつもと同じように頷きながら授業を一所懸命に聞いているのです。板書を写す時間中はぐったりした様子を見せるのですが、解説が始まるとまたしっかり顔を上げて授業に参加するのです。
彼女の真剣な眼差しを見ながら、「そう、それが大事やねん!!」と私は心の中で何度もつぶやいていました。
授業終了後に、私は話をしました。
「部活動で大変だったにも関わらず、彼女の授業の受け方はいつもと同じだった。先生はその姿勢が本当にうれしかった。
『今日はしんどいから…』と塾を休むこともできたはず。今日の授業は集中できなくても仕方なかったはず。
けれども、彼女は決して自分に甘えることなく、日々先生が伝えている『学習のスタート地点である授業を何よりも大切にする。』ということを実践できていた。
課外活動と学習の両立、これは中学生であるみんなにとって一番難しいことだと思う。一人ではなかなか難しいことでも、みんなの周りにはこのように頑張っている人がいるんだ。
お互いが刺激しあえる環境でこれからも頑張っていこう。ただ、決して無理をしてはいけないよ。」
私が話をしているときの彼女の様子はキョトンしたものでした。きっと彼女にとってみれば、すでに「当たり前の基準」だったのでしょう。
話を終えた後の休み時間中には、「(部活動の影響で)腕がいたぁーい!」と気さくに話かけてくれるいつもの彼女でした。
『私たちの方針は、生徒たちにはたして正しく伝わっているのか!?』と自問自答する毎日です。恥ずかしながら、全員の生徒が彼女のようにできるのではありません。全員が正しい姿勢を身に着けるまで指導を継続しなければならないと心に留めています。
『点数に結び付くテクニックや解法』を伝えているだけでは学力は向上しないと私たちは考えております。それらがうまく伝わるように、学習にまつわる様々な土台部分を強固なものにする必要があります。それには時間がかかります。当然、ひとり一人習得していくスピードも異なります。
『当たり前のことを当たり前にやる』この言葉の意味を生徒たちに理解してもらえるまで伝え続けていきます。
夏期特訓・講習会もスタートしたばかりです。
昨日のような『小さな成功体験』にたくさん出会えるように指導してまいります。
今後とも進学塾Daichi上牧をよろしくお願いいたします。
代表 堀居邦彦