あるDaichi上牧中3生の奮闘

先日のブログで中3を叱ったことを書きました。
 
 
今日はある生徒の『変化』について書いていくことにします。
 
ここ最近厳しく接している生徒が私の中で一人いる。
彼女はなかなか『形』にすることができない。
「こうすればいいよ。」と伝えてもすぐに違う方法でしてしまう。
私のみならず副代表の平見からも事あるごとにそのことについては指導されている。
 
『思考が共わない学習』
私たちは目の前の生徒達が抱えるこの誤った学習と日々闘っている。
教えるなんていうやわなものではない。
何度も何度も指摘をしなければならない。
中にはイタチごっこに近い者もいる。
つい15分前にその方法では解けるようにならないと言ったばかりなのに…
しかし、心折れてはならないと日々格闘しているのだ。
 
思考が伴わない学習は『再現する力』が極めて低い。
それは今自分が身につけようとしている単元の本質を理解していないからではないだろうか。
授業中に学んだ内容の本質を理解せぬままに、同じことを何度繰り返したところで、少し表現が変わればまったくの別物に見えてしまうのだ。
だから、私たちは授業の中で各問題に存在する『本質』について解説をするのだ。
そうでなければ授業などする意味が無いとまで最近は思うのである。
 
『本質』を理解した後は、ひたすら類題演習。
定着するまでパターンプラクティスを繰り返す。
ここまでして初めて自分の力となるのだ。
 
『長い時間をかける割に結果がついてこない。』
こういったタイプの子は大半が思考を共わない学習をしている。
何事にも総じて真面目なタイプだから、見ている側も辛くなってくる。
ただここであきらめさせてはいけないと私は考える。
 
『この問題で問われていることって何かわかってる!?』
是非、この言葉をかけてあげてほしい。
答えに辿り着くことばかりを考え過ぎているので、無理やり答えに合わせにいくのだ。
具体的に言うと、解き直しをさせた時に途中式が間違っているのに答えは◯という具合だ。
あとは、闇雲に書きまくるだけの勉強をする子。
思考が共わない学習の典型例だ。
答えに辿り着くまでには正しい順序がある。
そして、その正しい順序を辿っていくときに使う道具こそが『公式』や『文法』といった『学習の本質』の部分なのだ。
 
さてさて、話は少し逸れていました。
厳しく接している生徒の話に戻ります。
 
『覚悟を決めて学習に打ち込め!』と言った次の日だった。
彼女が私の元にやって来た。
 
「志望校に向けて頑張るので手伝ってください。」
 
「わかったよ。一緒に頑張ろうな!」とは私は言わなかった。
 
冷たいのかもしれない。
勇気を振り絞って想いを伝えてきたのだから受け入れてあげれば良いのかもしれない。
しかし、彼女のお願いには『依存心』が見え隠れした。
彼女とのやり取りにはこういったことは既に何度もあった。
これでは、今までと何も変わらない。
 
「じゃぁ、具体的に何を手伝ってほしいか言うてみ?」
 
彼女は言葉を失った。何も出てこない。
ようやく振り絞って出てきた言葉が「質問とかを聞いてください…」だった。
 
「質問は今までも聞いています。」
「依存するな。自分の力で出来るようにならなあかんねん。」
 
塾や私たちを頼ってくれることは大歓迎。
しかし、生徒に依存させてはいけないと私は考えている。
学力向上には結局自分ひとりで一つずつ問題にぶち当たっていくしかない。
彼女にはそのように伝えた。
 
昨日、その彼女が質問に来た。
私は密かに期待していた。どんな質問をしにくるのかを。
昨日の彼女のやり直しに打ち込む姿は、本質を理解しようとしていた。
私はその姿をあらかじめ見ていた上で彼女の質問を受けることにした。
 
内容は素晴らしいものだった。
思考が伴った上で、理解できていない箇所を教えてほしいと言うものだった。
質問対応後、彼女に今日の質問は素晴らしかったと伝えた。
彼女もいきなり言われてビックリしたのだろう、最初はキョトンとした表情だったがすぐにニコッと笑顔になった。
彼女のニコッとした笑顔を見たのはいつぶりだっただろうか。
それくらい久しぶりのことだった。
 
『結果』に到達する手段はいくらでもあるのだが、『期限』があるということを忘れてはならない。
 
11月10日(日)に第6回五ツ木模試をDaichi上牧生は受験する。
ここまでに出来る限りの準備をしておかなければならない。
 
模試の結果一つで進路が全て決まることはない。
私の教え子の中にも良い意味で模試の結果を裏切りこの時期からさらに学力を上げていった生徒は数多く存在する。
しかし、そういった生徒たちには数字には現れない『何かしらの根拠』があった。
そしてその根拠は私たちも把握していた。
経験が浅いときには見抜けなかった『何か』だ。
 
誰よりも早く塾に来て、誰よりも遅くまで自習していた子。
悔し涙を流しながらも必死に食らいつき苦手教科の質問をする子。
ゲームしたいという欲を断つために、ゲーム機を塾に預けた子。
あれほどこだわっていた服を気にかけることなく勉強に打ち込んだ子。
 
挙げ出せばキリが無い。
限られた時間の中で結果を出すのは大変なこと。
正直言って大人でも難しい。
それを15歳の中学生がやってのけるのである。
 
自分が『選ばれる』ように、期限ギリギリまで自分を磨き続けていかなければならない。
 
進学塾Daichi上牧 代表 堀居邦彦

Follow me!