戦闘服は体操服

アップル社の共同創始者であるスティーブ・ジョブズ氏は黒のタートルネックのセーターにジーンズが彼のお決まりの服装でした。
他にも有名企業の社長もジャケットにパンツとお決まりの服装が多いように感じます。
 
なぜ、彼らはいつも同じ服ばかりを選んでいるのか。
それは選んでいるのではなく、『選ぶ時間がもったいない』という方が正しいのでしょう。
 
私の教え子にオシャレがめちゃくちゃ好きな子がいました。
大人から見ても、それどこで買ってきたんですか!?と聞きたくなるくらいオシャレでした。
中3になってから授業日以外にも塾に来て自習をする日々。
毎日塾に来る生活でしたが、同じ服を続けて着てくるなんてことは一度もありませんでした。
とにかく、オシャレが大好きでかなりのこだわりを持っていたように思います。
 
そんなオシャレっ子の志望校は郡山高校。
9月時点の五ツ木偏差値は60に足りていませんでした。
このままでは目標である郡山高校には到底及ばない状況でした。
 
彼女にはどうしても郡山高校に入学したい理由がありました。
 
『郡山高校の吹奏楽部に入部したい。』
 
これが彼女が郡山高校を志望した理由。
他の高校の吹奏楽部ではダメだったのです。
どうしても郡山高校の吹奏楽部に入部したいというのです。
郡山高校の定期演奏会を生で見て以来、彼女の中で郡山高校以外の選択肢は無かったはずです。
 
私は彼女と一つ約束をしました。
そうです、服装に関する約束事です。
 
『塾に来る時は体操服で来ること。』
私が彼女にこの約束を突きつけたのには理由があります。
 
それは『覚悟を決めて郡山高校を目指してほしかった』からです。
自分が一番こだわっていることを我慢してまで本当に行きたいのか。
入試が終わるまでの期間『郡山高校に入学すること』だけを考えてほしかった。
そのことを試したかったのです。
 
彼女はその場で私との約束を受け入れました。
 
もちろん、約束をしてからすぐに成績が急激に伸びることなどなかった。
そんなに都合よく成績なんて上がるものではない。
しかし、私はそれほど気にしていませんでした。
成績の伸びなんて入試直前まで何とでもなる。
覚悟を決めた彼女の行動を見ていたら、現状なんて関係ないと思えたのです。
 
服装だけでなく、顔つき、姿勢、時間の使い方、問題に取り組む粘り強さ、それら全てが大きく変化していきました。
 
『覚悟を決めた子は本当に強い』
 
入試直前期、今までの努力が花開くカタチとなった。
私立高校も厳しいと言われていたコースを合格。
公立高校の過去問演習をしたら、どうにか届くくらいまでになっていた。
それらの結果がつながり、彼女は無事郡山高校への切符を掴むことが出来ました。
 
何かを手に入れたければ、何かを犠牲にしなければならないこともある。
志望校を進学先にと願うのならば、寝ても覚めても志望校のことを考えてほしい。
志望校に合格するには、自分は今どういった行動をすべきなのか。
日々考え、悩み、不安と隣り合わせになりながら辿り着く進学先だから最高に楽しい高校生活が待っている。
 
代表 堀居邦彦

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